百橋一覧

作品解説

大大判錦絵 文政6年(1823)頃
ピーター・モースコレクション 区登録有形文化財(絵画)
大小さまざまな橋が描かれています。形状もさまざまで、中央あたりにある橋は、いくつかの構造の橋を組み合わせたような、複雑な作りとなっています。画面右上には、この作品が描かれた由来が記されています。それによると、北斎は、秋のある日、壁にうつる陽の光が、やがて山水に架かる百本あまりの橋を形づくる光景を見ました。日頃、絵のことばかりを考えているから、このような幻を見たのだろうと述べています。本図は、その情景を描いたものです。

錦絵