木曽路名所一覧

作品解説

大々判錦絵 文政2年(1819)
木曽街道(中山道(なかせんどう))のほか、甲州街道、日光街道など複数の街道とその周辺を、鳥瞰図法という鳥が上空から眺めたような視点で描いています。左下に起点の江戸、右中央に浅間山(あさまやま)、左中央に木曽、中央上部に終着点の京都と、蛇行するように配置されています。右下には日光の華厳の滝や中禅寺、右上には善光寺など、なじみの名所も見ることができます。「東海道名所一覧」刊行の翌年に同じ版元から出版されていることから、「東海道名所一覧」の人気に応えて刊行された可能性が考えられます。

錦絵