新板浮絵浅草金龍山之図

作品解説

大判錦絵　文化（1804-18）中期頃
ピーター・モース コレクション　区指定有形文化財（絵画）
東京都内最古の寺である浅草寺の境内を俯瞰でとらえた作品です。実際の景観とはかなり変えて、五重塔を中心に画面左に仁王門、右に風雷神門を配置しています。五重塔は、慶安元年（1648）に三代将軍徳川家光によって本堂向かって右側に建立されましたが、昭和20年に焼失してしまいました。現在は昭和48年に再建された五重塔が本堂向かって左側にあります。本シリーズに特徴的な赤いすやり霞が華やかな印象を与える作品です。

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