諸国瀧廻り 東海道坂ノ下清滝くわんおん

作品解説

大判錦絵 天保4年(1833)頃
現在の三重県亀山市にある清滝が描かれています。坂下は東海道48番目の宿場で、難所である鈴鹿峠(すずかとうげ)を控えた宿場町として栄えました。本図では、枝分かれしながら岩肌を細く伝う滝の流れがとらえられています。画面右下には、旅人で賑わう様子が描かれています。坂道を登っていく旅人のいる先には石堂があり、その前には、笠を置き、清滝観音に手を合わせてお参りをしている人物がいます。静謐な滝の流れとあいまって、神聖な雰囲気が伝わります。

錦絵