今様櫛きん雛形

作品解説

横本3冊 文政6年(1823)
「くしの部」2冊と「煙管(きせる)の部」1冊からなる職人のための図案集です。(くし)が約250図、煙管が約160図収載されています。これらは実物大に描かれていて、職人が切り取って櫛や煙管の部材に直接貼り付けて彫刻したと考えられています。工芸家の手控え帳に、切り取られた絵柄が発見されたこともあり、この説はかなり有力視されています。実際に使用したためか、状態のよい版本はあまり残っていないと言われています。

版本