半紙本1冊 文化12年(1815) 十五編からなる北斎の代表的な絵手本。総図数は約3900で、人間や自然、神仏妖怪など、あらゆるものが描かれており、「絵の百科事典」と呼ぶにふさわしい内容となっています。表示画像は二編の中の見開き1丁です。金魚、メダカ、ハゼ、ドジョウ、アンコウ、ヒラメといった、江戸の人々にとって鑑賞・食用などで親しまれた魚が描かれています。この図の前後には、他の海の生き物や、鳥や動物、植物が見られ、ある程度の編集意識を持ってまとめられているようです。