いよいよ今年も年末を迎えます

クリスマスシーズンも終わり、2013年もいよいよ残りわずかとなってまいりました。

今年の世相を漢字一文字で表すと「輪」だそうです。2020年の五輪が東京に決定されたことをはじめ、東北地方が一致団結し、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズ初優勝に輝くなど、様々な「輪」に関する出来事が起こりました。
また、台風の影響で甚大な被害を受けたフィリピンへ過去最大規模の自衛隊を派遣するなど、国境を越えた支援の「輪」に関しても大きな話題となりました。

 今年最後に紹介する北斎作品は、『東都名所一覧』の中の浅草年市を描いた作品です。

 

 浅草年市とは江戸時代、一年の最後にあたる12月の17日・18日(観音様の縁日)に、浅草寺の境内で行われた、新年の飾りなどを売買する市のことをいいます。画中には市で賑わう様々な人間模様が描かれています。本作品も人と人との「輪」を描いた作品といえるのではないでしょうか。

 今後も、北斎を通して地域全体を大きな「輪」で繋げていけるようPRを進めていきたいと思います。

 それでは、良い年末年始をお過ごしください。
皆様にとって2014年が素晴らしい年になりますようお祈り申し上げます。

世界のVIP“北斎”

 

 有名な絵師としてその名を轟かせている葛飾北斎。実は国内だけでなく、国外でも北斎の評価が非常に高いことをご存知でしょうか?

 アメリカの有名なフォトジャーナル誌『LIFE』が1998年に発表した『ザ ライフ ミレニアム』の「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」の中で、日本人で唯一北斎が選ばれています。

 ランキング上位にはエジソン、コロンブス、ニュートンなど世界中で知られている偉人が並んでいることから、北斎がアメリカにおいてもとても知名度の高い人物であるということがうかがえます。

 また、ドイツでは2011年に日独交流150周年を記念して北斎の展覧会が行われ、約10万人もの観客を動員しました。

 北斎は、欧米では私たちが想像する以上に有名なのですね!
 北斎の活躍に今後も目が離せません(^_^)

                 

 『ザ ライフ ミレ二アム』の表紙      北斎は86位にランクイン

 

“将来の北斎”と職人のコラボが実現!

 2月の当ブログで、北斎生誕の地にほど近い墨田みどり保育園の園児たちが、北斎の作品を手本に作画に取り組んでいることを紹介しました。 (2月の記事はコチラ)このほど、そのうちの一作品が、墨田区内の職人の手により、大きな屏風に仕立てられました。
  北斎の代表作、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフとして3年前に制作されたこの作品には、富士山の代わりに建設中の東京スカイツリーRの姿が描かれています。小さな芸術家たちの無限の感性と、すみだの職人の匠の技が融合した格調高い屏風です。

完成した屏風(高さ約120cm、幅約170cm) 屏風を囲んで記念撮影


(Posted by Big Dipper)


園児たちの北斎画 屏風に 墨田の保育園 地元職人が協力、寄贈(TOKYO Web・東京新聞)
園児作「北斎」、びょうぶに 東京・墨田の保育園に寄贈(朝日新聞デジタル)