関連イベント
本展の見どころ
※本展は、展示構成で通常「章」「節」と称している区分けを、展示内容に合わせ、「幕」「場」としています。
※本展では、北斎の年齢は全て数え年で表記しています。
各幕の主な出品作品
北斎が役者絵を描いていた頃
「大波」「赤富士」と通称されるほど親しまれている「冨嶽三十六景」シリーズの「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」を描いた北斎。今や世界中の人々から高く評価されていますが、その北斎にも駆け出しの頃はありました。「冨嶽三十六景」シリーズを発表する約50年前、19歳で浮世絵師・勝川春章(かつかわしゅんしょう、1726-92)に入門し、その翌年に歌舞伎役者を描いた錦絵を発表しています。その頃、江戸の芝居小屋は堺町・葺屋町(いずれも現在の東京・日本橋人形町界隈)と木挽町(同・東銀座界隈)にありました。芝居小屋のあったエリアの町と芝居町の町並み、さらに芝居小屋の正面から内部の様子を絵図・錦絵・版本を介して紹介します。
芝居小屋の内部
デビューしたて!春朗期の役者絵18点
北斎・蔦屋・焉馬による富本節の正本(台本)
北斎は錦絵だけでなく、絵表紙正本(えびょうししょうほん)と呼ばれる音曲の詞章(ししょう)を冊子にした富本節の正本表紙を描いています。その中には、表紙の絵を北斎が描き、蔦屋重三郎から出版された、烏亭焉馬*による詞章の絵表紙正本もあります。ここでは、北斎と蔦屋、焉馬の3名が顔を揃えた早い時期の作品も展示いたします。
*烏亭焉馬(うていえんば、1743-1822)…落語中興の祖といわれ、当館所蔵の北斎肉筆画「隅田川両岸景色図巻」の注文主でもある人物
北斎と江戸の芸能
北斎は35歳頃に勝川派を離れ、その後は役者絵を描いていないと言われてきました。今のところ、春朗期のような役者絵は確認されていませんが、芝居に関連する音曲など、芸能をモチーフとした作品は残されています。
音曲のおさらい会や襲名披露会などの案内状
北斎は寛政期(1789-1801)から文化期(1804-18)にかけて、摺物(すりもの)と呼ばれる私的な非売品の印刷物を多く手がけています。今回は披露会摺物24点(前期、後期で12点ずつ)の一部作品を四方からご覧いただけるように平置きで展示します。
浄瑠璃人気と北斎
踊りさまざま
北斎は、吉原仁和嘉(よしわらにわか)と呼ばれる吉原の芸者たちが即興で演じ、見物人の目を楽しませた踊りから庶民が楽しむ盆踊りまで、さまざまな踊りを描いています。北斎が描いた観て楽しむ踊りから、実際に踊って楽しむ踊りなどを紹介します。
河鍋暁斎が旧蔵した、北斎のすずめ踊り
独学のススメ 悪玉おどり
北斎と芝居
大切(おおぎり)は、歌舞伎興行で一日の最後につける一幕をいいます。最後の一幕では、北斎と芝居のつながりを観劇記録と最晩年の作品からたどっていきます。
北斎の観た芝居
北斎は、文化8年(1811、52歳頃)に観た芝居「吾妻花岩井内裡(あずまのはないわいのだいり)」の再上演「東都内裡花能門(あずまだいりはなもよしかど)」を嘉永元年(1848、89歳頃)に再び観劇し、その2つを比較した感想が『歌舞伎年代記』続編に記録されています。ここでは、北斎が実際に観劇した芝居について、北斎の感想や歌川派の絵師による役者絵とともに紹介します。
厄神たちから〈手形を取る〉スサノオ
当館では、北斎が86歳の時に制作した「須佐之男命厄神退治之図」(関東大震災にて焼失)の推定復元図を常設展示しています。スサノオが厄神たちから手形を取る様子が描かれた大絵馬です。本作のモチーフと同じ内容を持つ浄瑠璃『日本振袖始』について、北斎の作画に浄瑠璃の影響があった可能性を紹介します。
作品リスト
観覧料
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◎5/23(木)~5/26(日)の観覧券については、日時指定によるオンラインでの購入が可能です。
ご来館当日に受付に並ばずにご入館いただけますので、下のリンクからぜひご利用ください。
※販売数に限りがありますので、あらかじめご了承ください
公式オンラインチケットサイト
*団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。
・中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。
・65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。
・身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金でご覧いただけます。入館の際は、身体障害者手帳などの提示をお願いします。
・観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。
前売券
本展前売券(通常料金の20%引き)を以下の期間で販売いたします。
販売期間:2024年1月13日(土)から2024年3月17日(日)までの開館日
※2月26日(月)~3月11日(月)は設備改修工事のため休館
販売場所:すみだ北斎美術館 1階エントランス受付
展覧会リーフレット
展覧会の構成に沿って、オールカラーで見どころをたどることができるリーフレットです。今回のリーフレットは、本展二幕目第一場で紹介する「披露会摺物」のように折った形状にしています。リーフレット掲載のQRコードから解説の英訳も読むことができます。タイトル | 企画展「歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能」 |
価格 | 350円(税込) |
発売日 | 2024年3月19日(火) |
販売場所 | すみだ北斎美術館1階 ミュージアムショップ ※通信販売も行います。詳細はこちら |
ご来館の方限定配布!「悪玉おどりを連れて帰ろう」カード
3階ホワイエにて、ご観覧の方に「悪玉おどりを連れて帰ろう」カードを配布いたします。カードのQRコードを読み込んで左手の甲にかざすと、ARの悪玉おどりが出てきます。悪玉おどりを連れて帰って友人や家族に紹介しちゃおう!配布期間 3月19日(火)~
無くなり次第終了予定
配布場所 3Fホワイエ
※展示室では使用しないでください。
※AR体験に掛かるインターネット通信料はお客様のご負担となります。
※画像の無断転載・転用を禁止します。
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。