馬尽 初午尽

作品解説

摺物 文政5年(1822)
ピーター・モース コレクション 区登録有形文化財(絵画)
馬尽と名付けられたこの摺物のシリーズは、文政5年(1822)壬午(みずのえうま)の正月の配り物として制作されたもので、現在までのところ30図が確認されています。午年にちなみ、馬を連想させる画題と狂歌が書き添えられています。「初午詣」は旧暦2月最初の午の日の稲荷神社の祭事です。初春の行事らしく、お供え物の上に梅の花を1輪添える習わしがありました。王子稲荷で授与される狐の郷土玩具や酒を入れる水筒も描かれています。

摺物