元禄歌仙貝合 さざへ貝

作品解説

摺物 文政4年(1821)
ピーター・モース コレクション 区登録有形文化財(絵画)
貝名から連想した狂歌や絵を載せた、全36図の摺物のシリーズのうちの1図です。本所五ツ目(江東区大島)にあった五百羅漢寺(ごひゃくらかんじ)三匝堂(さんそうどう)をやや俯瞰した視点から描いています。三匝堂は、内部が3層のらせん状の通路になっており、その構造からさざゑ堂(えどう)と呼ばれていました。さざえ貝からさざゑ堂を連想した狂歌に合わせて描かれたものです。

摺物