新板浮絵三囲牛御前両社之図

作品解説

大判錦絵 文化(1804-18)中期頃
ピーター・モース コレクション 区指定有形文化財(絵画)
牛御前(うしごぜん)(牛嶋神社。墨田区向島一丁目)と、三囲(みめぐり)稲荷(三囲神社。同二丁目)が描かれています。牛嶋神社は、昭和7年(1932)に移転しており、三囲神社との位置関係は、当時は現在とは逆でした。三囲神社は、本図右手前に描かれる、隅田川堤から鳥居の頭だけがのぞいて見える「三囲の大鳥居」で有名でした。左手前には船上で釣りをする人々が描かれ、その活き活きとした姿からは、隅田川が身近にあった当時の人々の暮らしが忍ばれます。

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