隅田川両岸景色図巻

作品解説

紙本1巻 文化2年(1805) 
舟で吉原へ向かうコースとなっていた柳橋から山谷堀(さんやぼり)までの隅田川の両岸、日本堤、吉原遊郭、そして遊郭の室内を描いた肉筆画です。最後には落語中興の祖である烏亭焉馬(うていえんば)の狂文も掲載されています。この作品は、焉馬が注文し、相生町(あいおいちょう)(両国一~四丁目・緑一丁目の一部)の焉馬の自宅で描かれた墨田区にゆかりの深い作品です。明治期には浮世絵商の林忠正(はやしただまさ)が所蔵し、フランスにありましたが、約100年ぶりに里帰りしました。
(図は冒頭部分)

すみだを描いた作品

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