『北斎研究』　通巻第57号発行のお知らせ

毎号、北斎および門人に関する研究論考を掲載している『北斎研究』ですが、今号は平成28年11月に墨田区に開館した「すみだ北斎美術館」の二つの目玉作品を取り上げています。
一つ目は開館記念展で初公開された北斎の肉筆画「隅田川両岸景色図巻」を含む開館記念展「北斎の帰還－幻の絵巻と名品コレクション」の紹介です。約100年ぶりに海外から里帰りした北斎の肉筆絵巻は、開館記念展の話題となりました。
二つ目は奉納額「須佐之男命厄神退治之図」です。本額は北斎晩年の肉筆画で、墨田区内にある牛嶋神社に奉納されましたが、関東大震災で焼失し現存していません。この作品を明治期に撮影されたモノクロ写真から推定復元し、開館に合わせてお披露目しました。現在は常設展示室に展示されています。その復元の経緯や具体的な復元方法、本額に描かれたモチーフの意味など、多角的な論考で構成しました。

詳しくは下記へお問い合わせください。

すみだ北斎美術館　教育普及担当　根岸・五味　
電話：03-6658-8931