開館記念展Ⅱ 「すみだ北斎美術館を支えるコレクター-ピーター・モースと楢﨑宗重 二大コレクション-」

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開館記念展Ⅱ 「すみだ北斎美術館を支えるコレクター-ピーター・モースと楢﨑宗重 二大コレクション-」

2017年2月4日(土) 〜 2017年4月2日(日)
コレクターが生涯をかけた珠玉の名品、大公開!

美術館の活動の、最も根幹となるのは収蔵作品です。すみだ北斎美術館の収蔵作品には、墨田区が独自に収集してきた作品の他に、かつて個人のコレクターが収集してきた作品群が二つあります。
一つは北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターでもあったピーター・モース氏のコレクション。もう一つは、浮世絵版画を大きな視野でとらえ、貴重な資料を収集し研究してきた浮世絵研究の第一人者である楢﨑宗重氏のコレクションです。
本展覧会では、二人のコレクターが生涯をかけて集めた珠玉の名品を前後期合わせて約130点、大公開します。
会期
2017年2月4日(土)~4月2日(日)
前期・2月4日(土)~3月5日(日)
後期・3月7日(火)~4月2日(日)
※作品保護のため、前後期で一部展示替えを行います。
開館時間
9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日:本展期間中では、3/20(月・祝)は開館し、3/21(火)は休館)
【会期中の休館日】 2月6日(月)、13日(月)、20日(月)、27日(月)、3月6日(月)、13日(月)、21日(火)、27日(月)
主催
墨田区・すみだ北斎美術館

作品リスト

すみだ北斎美術館を支えるコレクター 展示作品リスト

二人のコレクターとコレクション

ピーター・モース氏とコレクション 
ピーター・モース氏(1935-1993)は、北斎の研究者であり、作品の収集家でもありました。 
大森貝塚を発見したエドワード・モースの血縁(弟の曾孫)にあたり、北斎の「諸国瀧廻り」に関する論文を執筆、「百人一首乳母が絵説き」シリーズに関する単著を刊行し、また、北斎のカタログレゾネ(全作品目録)を作成しようとしました。 
モース氏のコレクションは、欧米における北斎の個人収集としては最高・最大の内容といわれており、研究者の眼で収集された希少価値の高い作品が多く含まれていることが特徴です。北斎の主な落款(春朗、宗理、北斎、戴斗、為一、卍)の作品がすべて含まれ、北斎の画歴の全体像を見渡すこともできます。 
平成5(1993)年のモース氏の急逝後、そのコレクションの散逸を惜しまれた御遺族が、すみだ北斎美術館の計画に理解を示されたことから、墨田区が総数600点に近い北斎作品や研究資料などを一括取得しました。 
 
楢﨑宗重(ならざき・むねしげ)氏とコレクション 
美術史家である楢﨑宗重氏(1904-2001)は戦前より浮世絵雑誌の発行に携わり、趣味的な分野とされていた浮世絵を美術史の中で学問的に位置づけることに尽力しました。また、日本浮世絵協会(第二次・第三次)を設立し、会長などをつとめました。戦後間もない時期に大著『北斎論』を刊行し、北斎研究の分野でも活躍しました。また、海外の浮世絵作品を調査し、その成果本『在外秘宝』を刊行しました。楢﨑氏のコレクションは、そうした研究活動の中で収集したコレクションです。 
北斎作品の割合は少ないですが、浮世絵のみならず、日本及び中国の古美術から近世絵画・版画、近代絵画なども含まれています。美術史家として活躍した研究者のコレクションであり、美術史研究上、貴重な美術資料・歴史資料でもあります。また、氏のコレクションからは幅広い視点で北斎をとらえていたこともみえてきます。 
楢﨑氏は、美術館の設立趣旨に賛同し、墨田区の北斎資料収集、評価活動も指導され、平成7(1995)年に約480点を一括して墨田区に寄贈されました。 
楢﨑氏は、コレクションはコレクターの人格のあらわれであるので、貴重なのだと話していたといいます。

展示構成

1章 ピーター・モースコレクション 
北斎の研究者であり北斎作品の収集家でもあったピーター・モース氏のコレクションを展示します。 
また、モース氏の生涯、研究業績、北斎に言及した言葉なども紹介し、北斎作品とモース氏の関わりを多様な観点から紹介します。 
研究者の眼で収集された質の高い北斎作品の数々をお楽しみください。 
≪主な展示作品≫ 
・前期:「冨嶽三十六景 甲州石班沢」、「牡丹に胡蝶」、『さむたらかすみ』など 
・後期:「冨嶽三十六景 武州玉川」、「寺島法泉寺詣」、『初若菜』など 
 
2章 楢﨑宗重コレクション 
美術史家であり、北斎研究の分野でも活躍した楢﨑宗重氏のコレクションを展示します。 
楢﨑コレクションは、版画を含めた日本美術作品などのコレクションで、美術史研究のために貴重な作品が数多く含まれています。 
また、楢﨑氏の生涯、研究業績、楢﨑氏による作品の解説なども紹介しながら、楢﨑コレクションの魅力的な作品を紹介します。 

≪主な展示作品≫ 
① 北斎と門人の作品 
葛飾北斎『東遊』(前後期)、蹄斎北馬「夕立図」(前期)、高井鴻山「妖怪図」(後期)、魚屋北溪『得吉方廼瀧(ときわのたき)』(前期)など 
② 楢﨑コレクションの名品 
高橋由一「三宅康直像」(前後期)、川上冬崖「佐久間象山蟄居図」(前期)、長澤蘆雪「洋風母子犬図」(前期)、椿椿山「水野忠啓像」(後期)など 
 
≪特設コーナー「美術館とコレクション/映像コーナー」≫ 
美術館にとってのコレクションとは、どのような意味を持つのか、世界の美術館とそのコレクションについて紹介しながら、本展開催の背景に迫る特設コーナーを3階ホワイエに設けます。 
また、ピーター・モースコレクションを紹介する映像を上映します(3階ホワイエまたはMARUGEN100(当館講座室))。

観覧料

   一般  高校生・大学生  65歳以上  中学生  障がい者
 個人  1,000円  700円  700円  300円  300円
 団体  800円  560円  560円  240円  240円


※団体は有料のお客様20名以上。 
※小学生以下は無料。 
※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。 
※65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。 
※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで障がい者料金でご覧いただけます(入館の際は、身体障がい者手帳などの提示をお願いします)。  
※開館記念展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、常設展もご覧になれます。

開館記念展 前売り券のご案内

開館記念展Ⅱ 「すみだ北斎美術館を支えるコレクター-ピーター・モースと楢﨑宗重 二大コレクション-」の前売り券(個人)を販売しています。
※団体の各券種においては、前売り券の販売予定はございません。

販売価格
一般:1,000円
高校生・大学生:700円
65歳以上:700円
中学生:300円
プライオリティ・ゲスト(障がい者):300円
※前売り券は定価販売です。割引券でありません。
※一般の方以外は、入館の際に身分証のご提示をお願いする場合があります。
※小学生以下は、無料で入館いただけます。

■販売期間
平成29年1月21日(土)~平成29年4月2日(日)
※無くなり次第、販売終了となります。

■販売場所
第一ホテル両国(墨田区横網1-6-1/販売枚数:700枚)
東武ホテルレバント東京(墨田区錦糸1-2-2/販売枚数:500枚)
両国ビューホテル(墨田区両国2-19-1/販売枚数:500枚)
産業観光プラザ すみだ まち処(墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ5F/販売枚数:600枚)
両国観光案内所(墨田区横網1-3-20 -両国-江戸NOREN 1F/販売枚数:600枚)
※販売開始時間:午前9時からは、第一ホテル両国/東武ホテルレバント東京
             午前10時からは、両国ビューホテル/産業観光プラザ すみだ まち処/両国観光案内所

■お問い合わせ
すみだ北斎美術館 
〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2
TEL:03-5777-8600 ハローダイヤル (8:00-22:00)