千鳥の玉川

作品解説

紙本1幅 寛政末年~享和初年(1798-1802)頃
千鳥の名所である宮城県多賀城(たがじょう)市の野田の玉川を描いています。千鳥の玉川は、六玉川(むたまがわ)と呼ばれる歌枕で有名な六つの玉川の1つで、能因(のういん)法師の「夕されば潮風越してみちのくの野田の玉川千鳥鳴くなり」の歌に由来しています。もとは六曲一双の屏風で、現在は掛軸に改装された5図が確認されています。激しい川の流れに向かって下降する2羽の千鳥が、躍動感あふれる姿で描かれています。

肉筆画

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