【ワークショップ】感覚をひらく・想像をふくらませる ~「無視覚流」両国まちあるきと、対話型鑑賞で楽しむ北斎~
- 2018年3月24日(土) 〜 2018年3月25日(日)
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いつもは視覚情報に頼って歩いている「まち」を、視覚を使わずに散策するとどうでしょう。木々の葉擦れ、信号で走り出す車の音、どこからか漂ってくる美味しそうな匂い、歩道のちょっとした段差や坂の勾配・・・慎重に足を運びながら、聴覚や嗅覚をフルに働かせると、普段は気づいていない「まち」の姿に出会えるかもしれません。「無視覚流」の達人、広瀬浩二郎さんと両国のまちを歩きながら、閉じている感覚をひらいていくワークショップです。
そして、すみだ北斎美術館では、視覚障がい者とともに葛飾北斎の作品を楽しむ「対話型鑑賞」を試みます。画面に描かれている情景や作品から得た印象を言葉に置き換えて、より深く、想像力もたくましく、北斎が捉えた森羅万象に迫ります。
自らの感覚を研ぎ澄まし、他者の感性を受入れながら、お互いの差異を超えたコミュニケーションをはかる2日間のプログラム。東京2020オリンピック・パラリンピックを機に、異なる個性を尊重し支えあう共生社会が実現するよう、身近な世界を捉え直してみる試みです。どうぞご参加ください。
企画監修:広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
自称「座頭市流フィールドワーカー」、または「琵琶を持たない琵琶法師」。1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務。現在はグローバル現象研究部・准教授。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“さわる”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。最新刊の『目に見えない世界を歩く』(平凡社新書)など著書多数。