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北斎バードパークへようこそ!
(1)浮世絵にみる、江戸時代に巻き起こった鳥ブーム!
江戸時代には、花鳥茶屋へ見物に出かける、ペットのウズラを巾着に入れて連れ出すなどの鳥ブームが巻き起こっていました。その様子は、鳥が描きこまれた浮世絵作品が多数あることからもうかがえます。第1章「バードウォッチング」では、鳥の種類ごとに、北斎や門人の作品に描かれた66種の鳥をご紹介します。
(2)北斎の花鳥画の錦絵
錦絵の花鳥画は、天保期(1830-44)に、版元・西村屋与八から北斎の大判花鳥画と中判花鳥画のシリーズが出版され、好評を博します。北斎はその他にも花鳥画をテーマとした錦絵を制作しており、そのジャンルを確立させるのに一役買ったと考えられています。本展では、北斎の大判・中判花鳥画のシリーズの中から前後期あわせて5点を展示!花鳥画の魅力である美しい色合いや質感表現をご覧ください。
(3)作品に登場する鳥の意味を読み解く!
北斎や門人の作品に描かれた鳥たちは、描かれた場面の季節や人物の思いなど、様々な情報を伝えます。第3章「舞台装置としての鳥」では、江戸時代の小説の挿絵などに登場する鳥たちに込められた意味を読み解くほか、北斎が生きたニワトリを演出に使い絵画パフォーマンスを行ったという逸話「竜田川に紅葉」の再現をご紹介します。
江戸時代には、鳥ブームが巻き起こっていました。鳥の飼育も流行していましたが、孔雀茶屋や花鳥茶屋なるものも存在し、現代の人々が動物園のバードパークやフクロウカフェを訪れるように、江戸の人々も鳥を見物に出かけていました。本章では、前期・後期あわせて66種の鳥の種類を示しながら作品を展示し、あまり知られていない鳥や特にご注目いただきたい鳥を、パネルでご紹介します。北斎の生きた時代の人々が、どのような鳥を目にしていたかを感じながら、北斎一門の画技の魅力をご堪能ください。
ホトトギス
イスカ
絵手本『北斎漫画』に描かれた様々な鳥・非実在の鳥
第2章 鳥グッズ
現在も鳥グッズ専門店があるほど鳥のデザインは人気ですが、江戸時代にも着物の文様や工芸などに鳥の意匠があしらわれていました。北斎は櫛や煙管(きせる)のデザイン集なども手がけており、魅力的な鳥グッズの数々が登場します。本章では、身の回りを彩るものとして愛された鳥の姿とともに、北斎一門の優れたデザインセンスをご鑑賞いただきます。
根付のデザイン
着物のデザイン
第3章 舞台装置としての鳥
日本人は、鳥の愛らしく美しい姿を愛でるだけでなく、いにしえより季節や感情を鳥に託して表現してきました。北斎の描いた鳥たちは、その造形で鑑賞者を魅了するにとどまらず、描かれた場面の季節や人物の思いなど、様々な情報を伝えます。本章では、鳥が舞台装置としての役割を果たしている点に着目し、鳥に託した絵師の意図をよみとくとともに、北斎が生きている鳥を制作の演出に使用したという逸話「竜田川に紅葉」の再現をご紹介します。
凶兆を暗示する黒い鳥
『舌切り雀』のお話を暗示
すみだ北斎美術館が所蔵する西村屋版中判花鳥画の作品図版と解説に加え、当館初公開の「杜鵑」などをオールカラーで紹介!
館内の人数が上限値を超えた場合は、入場制限を行う場合があります。
その他詳細は「ご来館のお客様へのお願い」をご一読ください。
※画像の無断転載・転用を禁止します。
現在も鳥の愛好者は多いですが、北斎も鳥を描いた作品を多数手がけ、その優れた描写は錦絵に花鳥画のジャンルを確立させるのに一役買っています。本展では、北斎一門の描く様々な鳥や、鳥の意匠を展観し、バードパークで色々な鳥たちとふれあうように、その美しさや画技の素晴らしさを身近に感じていただきます。さらに、鳥が舞台装置としての役割を果たしている点にも着目し、鳥によって表現された季節や場所、人物の思いなどを読みとくとともに、北斎が本物の鳥を制作の演出に使用した「竜田川に紅葉の図」のエピソードをご紹介します。
本展の見どころ

左上から時計回りに
「鵙 翠雀 虎耳草 蛇苺」(前期)
「文鳥 辛夷花」(作品を替えて通期展示)
「鵤 白粉花」(後期)
「鵙 小薊」(後期)
全て葛飾北斎画、すみだ北斎美術館蔵
「鵙 翠雀 虎耳草 蛇苺」(前期)
「文鳥 辛夷花」(作品を替えて通期展示)
「鵤 白粉花」(後期)
「鵙 小薊」(後期)
全て葛飾北斎画、すみだ北斎美術館蔵

向井大祐、勝川ピー「竜田川に紅葉の図」
すみだ北斎美術館蔵(通期)
すみだ北斎美術館蔵(通期)
展示構成と主な出品作品
第1章 バードウォッチング
江戸時代には、鳥ブームが巻き起こっていました。鳥の飼育も流行していましたが、孔雀茶屋や花鳥茶屋なるものも存在し、現代の人々が動物園のバードパークやフクロウカフェを訪れるように、江戸の人々も鳥を見物に出かけていました。本章では、前期・後期あわせて66種の鳥の種類を示しながら作品を展示し、あまり知られていない鳥や特にご注目いただきたい鳥を、パネルでご紹介します。北斎の生きた時代の人々が、どのような鳥を目にしていたかを感じながら、北斎一門の画技の魅力をご堪能ください。
ホトトギス

《当館初公開》葛飾北斎「杜鵑」
すみだ北斎美術館蔵(前期)
すみだ北斎美術館蔵(前期)
イスカ

葛飾北斎「鵙 小薊」
すみだ北斎美術館蔵(後期)
※本図にはイスカが描かれていますが、画中には「鵙(いすか)」と書き込まれているため、作品名にも「鵙」の字を使用しています。
すみだ北斎美術館蔵(後期)
※本図にはイスカが描かれていますが、画中には「鵙(いすか)」と書き込まれているため、作品名にも「鵙」の字を使用しています。
絵手本『北斎漫画』に描かれた様々な鳥・非実在の鳥

葛飾北斎『北斎漫画』三編 風鳥ほか
すみだ北斎美術館蔵(通期)
すみだ北斎美術館蔵(通期)
現在も鳥グッズ専門店があるほど鳥のデザインは人気ですが、江戸時代にも着物の文様や工芸などに鳥の意匠があしらわれていました。北斎は櫛や煙管(きせる)のデザイン集なども手がけており、魅力的な鳥グッズの数々が登場します。本章では、身の回りを彩るものとして愛された鳥の姿とともに、北斎一門の優れたデザインセンスをご鑑賞いただきます。
根付のデザイン

葛飾北斎「馬尽 駒菖蒲」
すみだ北斎美術館蔵(前期)
すみだ北斎美術館蔵(前期)
着物のデザイン

二代葛飾戴斗『万職図考』三編 霍の脚跡
すみだ北斎美術館蔵(通期)
すみだ北斎美術館蔵(通期)
日本人は、鳥の愛らしく美しい姿を愛でるだけでなく、いにしえより季節や感情を鳥に託して表現してきました。北斎の描いた鳥たちは、その造形で鑑賞者を魅了するにとどまらず、描かれた場面の季節や人物の思いなど、様々な情報を伝えます。本章では、鳥が舞台装置としての役割を果たしている点に着目し、鳥に託した絵師の意図をよみとくとともに、北斎が生きている鳥を制作の演出に使用したという逸話「竜田川に紅葉」の再現をご紹介します。
凶兆を暗示する黒い鳥

葛飾北斎『標注そののゆき』三
実稚しのびて師門が家におもむかんとする時三條河原まで来て暗に奸計を生く
すみだ北斎美術館蔵(通期)
実稚しのびて師門が家におもむかんとする時三條河原まで来て暗に奸計を生く
すみだ北斎美術館蔵(通期)
『舌切り雀』のお話を暗示

葛飾北斎「元禄歌仙貝合 すゞめ貝」
すみだ北斎美術館蔵(後期)
すみだ北斎美術館蔵(後期)
作品リスト
観覧料
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*団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。
・中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。
・65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。
・身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金でご覧いただけます。入館の際は、身体障がい者手帳などの提示をお願いします。
・観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。
前売券 ※販売終了しました。
本展前売券(通常料金の20%引き)を以下の期間で販売いたします。
販売期間:2022年12月15日(木)から2023年3月13日(月)まで
オリジナルリーフレット

タイトル | 「北斎バードパーク」リーフレット |
価格 | 350円(税込) |
形態/ページ数 | A4縦長8ページ |
発売日 | 2023年3月14日(火) |
販売場所 | すみだ北斎美術館1階ミュージアムショップ |
お客様へのお願い
ご来館の皆さまに、咳エチケットや手指の消毒等のご協力をお願いしています。館内の人数が上限値を超えた場合は、入場制限を行う場合があります。
その他詳細は「ご来館のお客様へのお願い」をご一読ください。
※画像の無断転載・転用を禁止します。